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LOAD TO LAST MILE

辺境での仕事づくりを目指すラストマイルワークス株式会社の代表小林のブログ。カンボジア歴4.5年。

”将来”への希望と”過去”の経験の可視化、震災から考えるVRの可能性

今日は日本人にとって特別な日です。
震災があって一年後に私は日本を離れました。
そして、今も1年の半分以上は海外という生活を送っており、当時は思ってもいなかったヴァーチャルリアリティという領域で事業を展開しています。

VRというとやっぱりゲームのイメージが強いですが、
実際私たち取り組んでいる事業はゲーム系VRとは全く違うベクトルを向いていると思います。なぜなら、非日常感を体験できることに価値があるとされるゲーム系VRに対して私たちはいかに日常感を感じてもらうかに重きをおいています。どういうことか、もう少しわかりやすく説明するために砂時計に例えてみます。

砂時計は時間の可視化です。上にある砂が真ん中のくびれた管を通り下に落ちていく、つまり未来、現在、過去の3つの時間の可視化をしているわけです。ここで大事なことは上にある砂は必ず真ん中の管(現在)を通るということです。
過去は人類が歩んだ歴史(事実)であり、未来は想像し得る将来の現実ということなります。私たちは日常的に分譲マンションや注文住宅、歴史の可視化をおこなっていますが、それらはフィクションではなく、1年後、5年後必ずやってくるであろう現実であったり、過去に起きた事実を制作していると言えます。そのため、いかに日常感をイメージできるかが重要なのです。

話を震災に戻します。
震災から6年の月日が経ちました。仮設住宅には今もなお3万5千人もの方々が暮らしています。震災の影響で倒産した企業数は400社近くにのぼります。
逃げるように日本を離れてしまった自分ですが、それでもなお復興のために今の自分は何ができるのだろう、一企業としてVRを利用して何ができるのだろうと考えることがあります。

VR技術を利用してできることは何なのでしょうか。
そもそもヴァーチャルリアリティのヴァーチャルとは本来、「事実上の」という意味です。事実上の現実とは見た目は違うが機能や本質は同じ、現実の要素を抽出したデータということになります。それでは、私たちが抽出すべき要素とは何でしょうか。

おそらくこれは、タイトルの通り未来への希望と過去の経験や教訓ではないかと思います。例えば数年後の復興計画を再現したり、失われた建造物を再建したり、過去データをもとに津波シミュレーションをしたり・・・なんて具合にVRを活用できるのではないかと思います。私たちが砂時計のようなノンフィクションVRにこだわる理由は人類が歩んだ歴史や、これから歩む未来に寄与したいという想いからです。

明日が来るのは当たり前ではないのだけど、
私たちは明るい未来をこれからも提案していきたいと思います。