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LOAD TO LAST MILE

辺境での仕事づくりを目指すラストマイルワークス株式会社の代表小林のブログ。カンボジア歴4.5年。

「仮想現実はやがてただの現実になる」すべてがFになるから考えるVRの未来

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【アニメ動画】すべてがFになる THE PERFECT INSIDER 1話~11話(終) - NAVER まとめ


これは森博嗣著「すべてがFになる」の中で出てくる真賀田四季博士という天才プログラマの言葉です。それでこんな記事があったので、私も考えてみることにしました。

すべてがFになる」はフィクションですが、その中でVR(仮想現実)が登場します。Oculus Riftみたいのも出てきます。

ポイントはこの本が世に出たのは1997年、今から20年近く前の話なのです。SFっぽく感じないのは2017年に生きているからで、20年前だったら間違いなくSFと言っていたでしょう。不気味なぐらい昨今のVR事情を描写しています。とは言っても、現在2017年に僕が感じていることと、作中に出てくる真賀田博士の言葉には若干の「誤差」があります。これはあくまでも私個人の見解なので、何が正しいかどうかはわかりません。


作中こんな会話があります。

「仮想現実の技術の問題点はなんだとお考えですか?」
「現在は、主として三つの障害があります。第一に、処理系のハード的な力不足、第二に、人間ににそれを受け入れる用意があるかという道徳的な問題、第三に受け入れた後に現れる生物的な未知の影響です。……」

まず第一の問題点に関してですが、本の中では今後解消されていくとあります。確かに処理系のハード的な力不足はあらゆるテクノロジーが二乗の勢いで発展しているため、今後解消されそうな気配はあります。フラッシュメモリでさえTBですからね、TBを持ち歩く時代の到来です。しかし、忘れてはいけないのは、テクノロジーの発展に負けず劣らず、情報量も増えていっています。VRコンテンツなんて数ギガは当たり前です。GBをダウンロードする時代の到来でもあるのです。
そう考えると技術向上と情報量の増大で相殺されてしまい、結局は今後もそんなにハード的な力不足は解消されないのでは?と思っています。

第二の問題は今のビジネス寄りのVRをイメージするとわかりやすいかもしれません。
自分で言うのもなんですが、そんなに流行っていません。流行っていないというのはiPhoneのようにGear VRを携帯するレベルにまで達していないという意味です。その理由は少なからず道徳的な話もあると思っています。それに、5年前の自分はまさかスマートフォンを自分の顔にくっつける時代が来るとは思ってもみませんでした。

第三の問題である生物的な未知の影響についてですが、今予想できそうなところでいうと、、、
斜視が増えたり?感染症になりやすくなったり(HIV感染とかありそう)、アダルト系VRやりすぎて草食系男子が増えたり、旅行離れでしょうか。VR酔いなんかもこれに当てはまるかと思います。


「物理的なアクセスはなくなりますか?」萌絵は、真賀田女史の話の後半を無視して質問する。
「そうね、おそらく、宝石のように贅沢品になるでしょう。他人と実際に握手することでさえ、特別なことになる。人と人が触れ合うような機会は、贅沢品です。エネルギィ的な問題から、そうならざるをえない。人類の将来に残されているエネルギィは非常に限られていますからね。人間も電子の世界に入らざるをえません。地球環境を守りたいのなら、人は移動すべきではありません。……」


これはかなり納得。「WORK SHIFT」という本の中にも同じような未来予想が載っていた気がします。
私は毎月、日本と海外を行ったり来たりしています。そのため、既に物理的に気軽に直接会って打ち合わせをすることができない存在になっています。
メールベースで問い合わせがあっても、「まずはお会いして…」という方も多いのですが、基本的には断っています。仮想空間(tele、つまり遠くを近くに感じさせる技術)をつくることを生業にしている以上それはできません。なんだか本末転倒な話です。やはり、根底にある価値観は時間は贅沢品であるということです。

ともかく、私は地球環境を守ります。

「仮想現実はやがてただの現実になる」


この本の中の一番共感部分です。
ただし、私の言う意味合いは真賀田博士のものとは違います。
真賀田博士は将来、仮想現実は普段の生活に溶け込み現実との区別がつかなくなるという話をしています。例えば、電話を仮想会話と現代人が言っていないのと同じように、仮想現実という言葉自体が消えるのかもしれません。

そもそも、この現実世界が50%の確率で仮想現実だという話もあります。

tocana.jp



では私が思う「仮想現実はやがてただの現実になる」とは何か。
そもそも、私の言う仮想現実は不動産などの仮想空間の話で、ゲームなどの「非現実的」なVRは除いて考えています。事業でやっている範囲内ということです。
具体的には、2020年に行われる東京オリンピックの様子や、3年後にアジアに建設されるコンドミニアムなど。そういった未来の空間をつくっています。

となると、私たちがつくる仮想空間は未来の建築物であり、確実に今後起こるであろう”現実”の可視化をしているということになります。当たり前ですが、今はVRゴーグルをつけて見ていても、数年後やがてそれは要らなくなります。
なぜなら現実に建ってしまうのだから。

ほら、仮想現実はやがてただの現実になったでしょう。